Yuriko 2nd day

By yurikom

朝目覚めると回りに海氷が浮かんでいた。テレビで見ていた北極の映像が窓の外に広がっている。興奮してデッキに急ぐ私。圧巻。この一言がピタリとくる。目の前に広がっている氷を見て、自分が今たっている場所が北緯80度だということに改めて気付いた。

ホッキョクグマがこのあたりに出現することは昨日から聞かされていた。でも私の目の前に広がっている氷はホッキョクグマがここに住めると断言するには狭すぎる。そんなことを私は考えていた。

POLAR BEAR!!!

そのとき誰かが叫んだ。必死に目を凝らして、遠くの氷の上を探す。初めて見たホッキョクグマは言葉にならないほど美しかった。氷の上で寝そべったり、堂々と歩いたり、息を飲むような瞬間だった。

いっつもそうだ。温暖化、貧困、社会に存在する様々な問題の影響は弱い立場の人や動物たちを一番に襲う。こんなに美しいのに。彼らは何も悪いことなんてしていないのに。自然のサイクルをはきしてきたのは私達、先進国に住む人間なのに。

私はこんなことを考えずにはいられなかった。

午後、同じ船にのる世界各国の仲間達とのミーティングでは私達に何ができるのかを話し合った。こんな時、私の立場が明確に見えてくる。私が何をするのか、しようとしているのか。彼らと何ができるのか。今日はっきり見えてきたことが1つ。日本は今、動かなくてはいけない。迫り来るG8サミットまでに私達は日本を動かさなくてはいけない。

何としても動かしたい。私は今何を一番にするべきなんだろう?

(由里子)

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